カレンデュラ
学名 / Calendula officinalis
別名 / マリーゴールド (和名 / キンセンカ)
科名 / キク科
◇ 歴史
Calendula = Calendae(月の最初の日)
という意味合いの学名を持つカレンデュラ
語源のCalo というラテン語には朔日、叫ぶ、呼び集めるなどの意味があります。
古代ギリシャ時代、新月の日は金貸しがお金を借している人の所へ取り立てをしに行く
日だったそうです。お金がどんどん入ってくるこの日の様子をまるで次々と花を咲かせ
るカレンデュラになぞらえた、鮮やかで強く濃い黄金色のカレンデュラの花
が丸い金貨に見えた、などいろんな興味深い説があります。
古代エジプトでは若返りの薬として、ロマたちは万能薬として、ヨーロッパでは昔から
庭に咲くカレンデュラの花を乾燥させたものをオリーブオイルに漬けて保存し子供の外
傷や打撲、お母さんはしもやけや火傷などに役立てていたそうです。キッチンハーブと
しても使われ、サフランの代用品として使われたりもします。
花言葉は「悲痛、悲観、別れを悲しむ」
これに纏わるギリシャ神話をひとつ。
太陽の神アポロンをと神を慕う少年クリムノンがいました。
2人の中を妬む雲の神はアポロン(太陽)を雲の中に8日間閉じ込めて
少年と会えないようにしました。
深い悲しみにくれた少年は9日目にとうとう死んでしまいました。
それはまさに神が雲から抜け出した日のことでした。
太陽を待ち焦がれながら死んでいった少年の悲しみを悼み
太陽の神アポロンは少年クリムノンをカレンデュラの花に変えました。
カレンデュラの花は太陽を良く好み、朝になると花が開き夜になると閉じ
また次の朝は太陽に会う為に太陽に向かって咲くのです。
◇ 効能
フラボノイドやビタミンAを多く含み抗炎症作用がとても高いカレンデュラ
ホルモンに作用する効果があるので月経サイクルを整えるのに有効です。
殺菌効果も高いので風邪の予防にもハーブティーはおすすめです。
殺菌効果の他に皮膚や粘膜の保護・回復作用も持ちあわせているので
ちます。
また血行を促進する作用などから冬にはしもやけのケアにも良く使われます。
おすすめです。
◇ 注意
*おすすめのブレンド
カモミール、レモンバーベナ、ラズベリーリーフ、エルダーフラワー、ローズヒップ など
*ティンクチャー(チンキ:浸出液)の作り方
清潔な密閉ボトルにドライのカレンデュラとスピリタス(ウォッカなど度数35%以上のスピリタス)を注ぎます。
日の当たる場所に置き、1日1度ボトルをひっくり返しハーブをよく侵出させます。
2週間ほど経ったらペーパータオルで漉して遮光ビンで保存します。
○2mlくらいのティンクチャーを水に加たものを1日に3回まで飲みます。
*ティンクチャー(チンキ:浸出液)の作り方
清潔な密閉ボトルにドライのカレンデュラとスピリタス(ウォッカなど度数35%以上のスピリタス)を注ぎます。
日の当たる場所に置き、1日1度ボトルをひっくり返しハーブをよく侵出させます。
2週間ほど経ったらペーパータオルで漉して遮光ビンで保存します。
○2mlくらいのティンクチャーを水に加たものを1日に3回まで飲みます。
◇精製水かフローラルウォーター(芳香蒸留水)で4倍に薄めたものを皮膚にスプレーします
敏感肌の方や乳幼児は6倍くらいに薄めるのをおすすめします(アルコール濃度が低い方が保存期間は短くなります)