レモン
学名:Citrus limon
科名:ミカン科
抽出部位:果皮
抽出方法:圧搾法
ノート : トツプ
◇ 歴史
レモンという言葉は柑橘類の果実を示すアラビア語の「ライムン」とペルシャ語の「リム
ン」から由来したもので、もともと原産は東インドと考えられています。
中世の時代、西ヨーロッパのキリスト教諸国(主にカトリック教諸国)は聖地エルサレム
をイスラム諸国から奪還する為に十字軍を派遣しました。その十字軍の遠征の際、ヨーロ
ッパに持ち帰ったものの中にレモンがあったそうです。イタリアで盛んに栽培されるよう
になり現在は地中海地方一帯やカリフォルニア、フロリダを始めとするアメリカ他、世界
中で栽培されています。
ヨーロッパでは病気を運ぶ昆虫の刺傷の消毒や マラリアなどの感染症に役立つとされ親し
まれていました。またエジプトでは肉や魚による食中毒やチフスなどの疫病の解毒剤とみ
なされていました。
◇ 効能
瑞々しくて甘く爽やかな香りのするレモンの精油には心と身体をクレンジング(解毒+強
壮)する効果があります。
リフレッシュ効果が高く、また殺菌目的に重要な精油のひとつです。
◇ 注意
光毒性(肌についた状態で紫外線に当たると皮膚にダメージを与えシミのもとになる)が
ある為、肌に使用する場合2%以下の濃度で使用するか12時間は強い日光に直接当たるのを
避けてください。敏感肌の方は刺激を感じることもあるので注意が必要です。
*心に対するはたらき
何かに過度に集中しエキサイトしすぎた心をリフレッシュさせ、冷静な心を取り戻させて
くれます。自尊心を失ってしまう出来事があったり自分にどうしても自信が持てない時、
気持ちをぎゅっと引き締めて上向きに持ち上げてくれる効果があります。
*体に対するはたらき
レモンは消化器系の機能を向上させる作用を多く持つ精油です。
体の酸性を中和し胃のアルカリ性を高めてくれるので胃腸炎や消化不良、おなかの張りが
ある時に使うと効果的です。また、膵臓からの膵液の分泌を助けたり腎臓と肝臓のうっ血
を散らせる作用もあるので体全体を浄化(クレンジング)する力があると言えます。
グレープフルーツやサイプレスと合わせてマッサージオイルに使うと便秘解消やセルライ
トの除去にとても役立ちます。
循環器系に対しても良い強壮剤になるレモンは血液の流動性を向上させ高血圧を低下させ
たり貧血症状を好転させる効果があり、同時に白血球を刺激することで免疫系を活性化
し、風邪などのウィルスと闘う体の力を助けます。消毒効果が高いので咳やのどの痛みを
感じる時など感染症予防としてユーカリやティーツリーと合わせてディフューザーで焚く
のがおすすめです。
合わせて夏の脂っぽい頭皮の洗浄になります。
皮膚を柔らかくする作用があり、ニキビやうおのめ、イボに効果があります。
イボにはティーツリーと合わせて原液を綿棒につけ、部位に塗布するととても効果的です。
◇ おすすめのブレンド
柑橘系 ゼラニウム ラベンダー クラリセージ
ジャスミン イランイラン フランキンセンス
フェンネル カルダモン ジンジャー サンダルウッド
ティーツリー ローズマリー タイムリナロール ユーカリプタスラジアータ・グロブルス
*新しいことを始めたい朝に
レモン3 ローズマリー2 ゼラニウム2
*エネルギーを甦らせたいとき
レモン3 ベルガモット3 ジャスミン1
◇ ヘアトニックの作り方
無水エタノール 5ml
精油 (ペパーミント/レモン/ローズマリー) 各2滴
フローラルウォーター (ペパーミントかラベンダーがおすすめ/または精製水)
スプレーボトルに無水エタノールと精油 を入れてよく振り混ぜた後に
フローラルウォーター (精製水) を加えて振り混ぜる
◇ 使う度にボトルを振って地肌に揉み込むように使用してください
◇ 冷暗保存で約2ヶ月で使い切ってください
*使用方法に関してはお肌の状態にあわせてご自身の責任のもとで行ってください。
私の場合、レモンの原液をそのまま塗布することもありますが
その場合は患部以外には着かないようにごく少量を使用します。
0 件のコメント:
コメントを投稿